ZERO1
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2009年07月12日

第8回レスラーズメモリー 崔領二「二週間の親友」

もう10年以上前の話になりますが・・・・


イギリスの高校へ通っていた頃の話。


「来週、日本人の女の子が短期交換留学でニ週間だけ来るから、仲良くしてくれ」とイギリス人の先生から頼まれました。


外国人がほとんどいない、イギリス人だらけの学校にやってきた一人の女の子「恵理さん」



彼女はニュージーランド生まれニュージーランド育ちで、日本へは中学の時から住み始めたそうで、日本語も英語もペラペラ。


世話するどころか、毎日のように宿題を手伝ってもらってました・・・・


とにかく明るく元気な女の子で、たったニ週間でしたが毎日のように一緒にいて、元気にしてくれました。


すぐに校内の人気者になった彼女・・・・でも友達が少ない僕といつも食事をしてくれて、優しい子でした。


いつも悩みを聞いてくれて、励まされた毎日・・・・でも彼女は一切愚痴を言わない。 そんな強く優しい心の持ち主で、本当に尊敬してました。


ニ週間が過ぎたある日、彼女は突然、さよならを言わずに去っていきました。


一部のイギリス人生徒には最後の挨拶を済ませたのに、いつも一緒にいた僕だけには何も言わずに急に去って行きました。


しばらくショックで、何も手につかず・・・・最後に失礼な事したかな? なんて考えてもわからず。


連絡先も交換していないから、何も聞けないし・・・・


そして一年ほど過ぎ、卒業を迎えたある日、卒業準備で荷物を整理していると、学校郵便係員が「ずっと前に君宛てに来てたよ」と紙袋を持って来ました。


手紙以外の郵便は学校管理郵便所まで各自が取りに行くルールだったらしく、そんなルールがあった事をそのとき初めて知った訳で・・・・


その紙袋は郵便ではなく恵理さんが自ら郵便所に持ち込み、預けたのだそうです。


急いで中を開けると、そこにはメッセージカードと服が入ってました。


「短い間でしたが、本当に楽しかったです!ありがとう。また縁があれば、必ず再会すると信じてます。さようならは言いません。ありがとう!」確かそんな内容で、連絡先は一切書かれてませんでした。


Image028.jpg「大好きなスポーツをするときに是非着て下さい」とプレゼントしてくれたタンクトップ。 今ではすっかり体が大きくなってピチピチですが、大切にしてます。


29年の人生の、ほんのニ週間でしたが今でも忘れられない出会いです。


今もどこかで元気でいてくれてる事を祈ってます。


残念ながら20代のうちに再会は出来ないかも知れませんが、いつかまた会えたら、その時はタンクトップの御礼をたっぷりとしたい。 そんな思いでいっぱいです。


さて、次回は浪口修選手に回したいと思います。

それでは次回もお楽しみに。
posted by ZERO1 NEWS at 00:00 | レスラーズメモリー
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